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50代にとって漫画で懐かしいのは?少女漫画で思い出の作品はなに?

50代にとって漫画で懐かしいのは?少女漫画で思い出の作品はなに?

あなたの懐かしい漫画ってどんな作品ですか?

漫画は昔から大好きでどのジャンルでも読みますが、昔は少女漫画がほとんどでした。

50代になったいまでもやっぱり好きだなぁと思います。

人によって、年齢によって、性別でも好みは違うでしょう。

昔の漫画で絶版になっているものでも、電子書籍で公開されていたりして今でも読める作品がたくさんあります。

今回は、いま50代の私が好きだった懐かしい漫画の作品を紹介しましょう。

少女漫画で思い出の作品、あの頃も今もあんまり変わらない私です。

 

50代になった私の懐かしい漫画!思い出の少女漫画は?

その昔、花とゆめという雑誌の作品たちにはまっていた私。

花とゆめはという雑誌は、80年代ころの少女漫画としてはちょっぴり他とは違う内容ものが多く、そこが人気の雑誌だったと思います。

これは少女漫画なのかな?と思う作品も多く、のちにテレビドラマになった「スケバン刑事」は花とゆめの作品でした。

そういえば、「パタリロ!」も花とゆめでした。

今回は、その中でも一番好きだった星野架名先生の作品を3つ紹介します。

 

1月の輪舞

1989年の『別冊花とゆめ・夏の号』で掲載された作品で、1990年にコミックスが発売されています。

あらすじ

女子高生、林道冬奈(リンドウ フユナ)は何度も自分だけの「展覧会の夢」を見ているが、そこに自分以外の少年が入ってくるという異変が起こる。

その後から冬奈の世界が狂いはじめ、天沢ケイ(アマサワ ケイ)という夢に出てきた少年と出会い、世界を渡る旅が始まってしまう。

SFというかファンタジーというか迷う作品ですが、恋愛漫画です。

林道冬奈がパラレルワールド(平行世界)を渡って天沢ケイと出会うお話で、毎日夜中の0時になると強制的に世界を移動させられます。

知らない文字の世界、言葉がわからない世界、近未来的な世界、などなど。

その中で追跡してくる存在もいて、ちょっと怖い部分もありながら冬奈はケイを探して世界を渡っていく。

最後は切ない終わり方なので、納得できないやら悲しいやらで泣いた作品です。

 

妙子跳ねる!

この作品は、1983年に『別冊花とゆめ・夏の号』に掲載され、デビューしたばかりのころの読み切り作品で、この後シリーズ作品が何作か発表されています。

コミックスには1985年出版の「プレーンブルーの国」に収録されています。

あらすじ

本橋妙子(モトハシ タエコ)は朝起きて、学校へ行かないといけないが行きたくないと葛藤しながら家を出て、葛藤しながら角を曲がった。

その瞬間、違和感を感じたがそのまま学校へ向かう。

その後、遅刻してきたクラスメイトが妙子がカバンを捨てて去っていくのを見たと言い、もうひとりの自分を探しに早退する。

女子高生の葛藤が凄く共感できたお話でした。

自分のドッペルゲンガーが自分から分かれて、通常の自分なら我慢してやらないことをやりたいからって理由でやって行っちゃう。

ファンタジーなんだけど現実的な面白い感覚です。

今でも家の前の細い道を歩いていると妙子の葛藤を思い出して、いま引き返したら誰にも見られずに家に帰ってさぼれるって考えてしまいますね。

 

レ・コスモナイト

3つ目の作品は星野架名先生の作品の中でも一番作品数の多い、緑野原学園シリーズの中の一つです。

1985年『エポ July号』に掲載された作品で、コミックスでは「ラピュータス流星群」に収録されています。

あらすじ

夏休みも終わったある日の夜、弘樹と彼方、笛子、霧子、高橋はアマチュア映画祭に参加するための打ち合わせをしていた。

その帰り道、月齢14.9の月明かりの中に彼方が消える。

月に世界をもらったという彼方の影法師と、自分の影法師にその世界に誘い込まれる4人。

元の世界に戻るには月が沈むまでに自分の影を説得しないともどれないという。

このシリーズも全部好きでコミックスが出るたびに頑張って本屋さんに行って買っていました。

当時は本屋さんの無い町に住んでいたので漫画を買うのも一苦労だったのをおも追い出します。

星野架名先生の描く世界は、高校生の私にとって心をひきつけてやまない不思議で、身近なもので懐かしい思い出です。

2021年4月に病気で亡くなられたと知り、とてもショックでした。

ご冥福をお祈りします。

 

少女漫画は懐かしい思い出?50代でも漫画は大好き!

次も花とゆめの作品ですが別の作家さんの作品を紹介します。

少女漫画でもがっつり恋愛の作品は苦手だったので、花とゆめの作品は本当にちょうどよく恋愛で、ファンタジーでアクションでSFでした。

最近だと転生ものが主流ですが、あの頃の「ここではないどこか」ファンタジーとかSFや歴史ものでしたね。

 

フラワー=デストロイヤー

これは那須雪絵先生の作品で、1985年の花とゆめ21号に掲載されたものです。

この頃は超能力とか流行ってましたね。

あらすじ

ある朝、高西智恵(たかにし ちえ)は登校途中に怪しげな男に声をかけられる。

それをかわして学校に着くと、クラスメイトが持ってきていた花のにおいを吸い込んでしまい、超能力に目覚めてしまう。

実はその花は未来から持ち込まれたもので、登校中に声をかけてきた男はその花を現代に持ち込んだ未来人を追ってきた未来の警察官だった?!

主人公はもちろん高校生ですが、この頃のお話の主人公は軒並み17歳くらいだった気がします。

憧れますよね、ある日突然に超能力者って。

それに那須雪絵先生の作品に出てくる人物ってみんなあっけらかんとしていて、淡々としながらも激しい個性的な感じで面白いんです。

最初は読み切り作品だったんですが、後から3作品ほど続きが出て大喜びで読んだのを思い出しました。

今は文庫にまとめられているので、まとめて読むことができます。

 

魔法使いは知っている

これは日渡早紀先生のデビュー作で、1982年に花とゆめ4号に載った作品です。

今の絵とはずいぶん違うけど、内容が面白くて好きだった作品です。

あらすじ

主人公の日渡早紀(ひわたり さき)は、ある夜趣味の天体観測をしていると望遠鏡の中に宙に浮いた扉と、中から外をのぞく人影を見てしまう。

次の日、早紀が玄関の扉を開けるとそこにはナイアガラの滝があった。

窓の外には自由の女神の顔があり、どうやらこの怪異には前の夜に兄が拾ってきたルービックキューブが関係していると判明する。

このあらすじでは何が何やら、でもこんな感じで荒唐無稽でも最後にはきちんと終わる、しかもちょっぴり恋愛要素も加わっているという。

この早紀シリーズはけっこう続いて、幽霊が出てくることもあればSFなこともあり、楽しいシリーズでした。

早紀ちゃんは最後まで普通の高校生で、超能力者になったりはしませんでした。

主人公と作者が同じ名前ですが、主人公の人生とはあまり関係はないらしいです。

 

水のソルティレージュ

花とゆめから離れますが、同じ白泉社の雑誌LaLaに掲載されていた作品でわかつきめぐみ先生のものです。

あらすじ

いつも自分と周りの違いに違和感を持っている少女翡翠に、あるとき人間には表れるはずのない「月病みの印」が現れる。

それは豺虎(さいこ)と呼ばれる獣の魂が入り込んだことを示すものだった。

1990年の『LaLa WINTER CLUB』に載った作品で、とても印象深かった作品でした。

すぐに単行本化されそうな話もあったのですが、いまだにどこにも載っていないお話です。

どことも知れない世界の、ファンタジーなんですがシリアスで生きる苦しさと、すくわれなさが描かれていると思いました。

読んだ後に考え続けるないようだったからいまだに心に残っているのでしょう。

わかつきめぐみ先生の作品もなかなか癖が強くて好きです。

あのほのぼのした絵からは想像しにくい辛辣さが心をえぐるので、癖になりました。

 

まとめ

いかがでしたか?

1980年代の作品をご紹介していきましたが、私の漫画で懐かしい思い出の少女漫画たちはなかなか曲者ぞろいだった気がします。

50代の女性にとって漫画で懐かしいのは、やっぱり少女漫画ですよね。

同じ50代でも読んでいた雑誌はそれぞれですが、思い出が大事なのはきっと同じだと思います。

他にもたくさんの面白い作品がありました。

絶版になっているものは復刻をリクエストするサイトもあるので、読みたいものがなくなっている時はリクエストするのも良いと思います。